「価格、出ました」営業さんからの電話に心がざわついた午後

ハコモノ

月曜日の午後、タワマンの営業担当から電話がかかってきた。
「販売価格が確定しましたので、お知らせしますね」

ついに来たか……と、受話器を持つ手に、じわりと力が入る。

私はすでに検討状況確認書を出しているので、自分が希望している階と間取りの部屋が「いくらになるのか」を聞かされるのは、ある意味ドキドキでもあり、もう腹を括る時間でもある。

営業さんの声は落ち着いていて、自分の申し込んだ部屋の価格に続いて、
「上下のめぼしいお部屋の価格もご参考までに」と教えてくれた。

が――その内容を聞いて、私は少し、いや……かなり、もやっとした。

私の検討状況確認書で希望した部屋の価格は、予定価格の“上限ギリギリ”の数字
それなのに、すぐ下の階の部屋は、予定価格の“下限寄り”だったり、なかには予定価格より低い部屋もあった。

あれ? もしかして私……「もう売れるから」と、ちょっと吹っ掛けられた?
検討状況確認書を先に出したことで、営業さんの中では「ここは決まった部屋」として、強気の価格提示になってない?

……なんだか「足元を見られた」ような気がして、落ち着かない。

とはいえ、うじうじ考えていても仕方ないので、思い切ってそのまま営業さんに聞いてみた。
すると、丁寧に説明してくれた。

「下の階とでは“抜け感”と“日照”が異なります。
予定価格では100万円の差でしたが、最終調整でそこが再評価されました」

まだ竣工前なので、抜け感は確認できない。日照も日影図を見せてもらっていたが、上下の部屋までしっかり覚えてはいない。先日営業さんたちは、実際に建設中のマンションの中に入って、眺望を確認したといっていたので、もしかすると、眺望が予想よりもよかったのかもしれない。

そして、1階上の部屋は+300万円。そこもやはり予定価格の上限ギリギリときいた。

なるほど、それなら納得。

価格に関しては透明性があると信じてるし、何より今回のやりとりで、
「納得感を得ること」が一番大切だとあらためて思った。

納得できたので、スマホで申込書と駐車場、トランクルームの希望を書いた書類を撮影。
すぐにメールで営業さんへ送った。

しばらくして「正式に受理させていただきました」との返信が届いて、胸がすこし軽くなる。
いよいよ、申し込みが本決まりに。

申込期間は、明日15:00まで。
その時点で締め切り、倍率が発表されるとのこと。

倍率……そうか、まだこれで「確定」じゃないのか。
買えるのか、買えないのか。
今のところライバルの気配はないらしいけれど、最後まで気は抜けない。

この一歩は、長いようで短かった。
気がつけば、あれこれ考えて、足を運んで、資料を読んで、説明を聞いて……
ここまで来たのだ。

さて、明日。
どんな結果が出るのか、また書きます。

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