「期間限定だし、家賃を抑えてミニマルに暮らすのもアリじゃない?」
そんな私の提案に、おっとりした夫・イモ夫が「ばな子がそう言うなら……」と頷いて始まった、今回の築古マンション・サバイバル。
結果から言います。 「築48年のポテンシャルを完全にナメてました!!」
引っ越した初日に絶望し、段ボールの山の中で立ち尽くした私たちがリアルに後悔した「5つの盲点」をシェアします。これから物件探しをする方は、私の屍を越えていってください……。
築古マンションに住む前、私たちが抱いていた「3つの誤解」
築古マンションに引っ越す前は、かなり楽観的でした。
- 誤解①「期間限定だから我慢できる」 → 住んでわかった。ストレスに「期間限定」は関係ない。毎日のことだから。
- 誤解②「狭くても工夫で勝てる」 → 物理的な隙間やニオイに、工夫は通用しない場面がある。
- 誤解③「古さは味がある」 → 管理されていない古さは、味ではなくリスクだった。
住んでみると、「なかなか手強い…」。
築古マンション実際住んでわかった「後悔ポイント」ワースト5
1、管理の質は「住人の質と安全」に直結していた
見た目の古さは覚悟していました。
多少古くても、生活できれば問題ないと思っていたんです。
でも、実際に住んでみて気づいたのは――
問題はそこじゃありませんでした。
・共用部分の管理がきちんとされているとは思えない
外階段には捨てられたタバコの吸い殻。
手すりは錆びすぎていて、触るのも少し怖い。
その上、コンクリートにはひび割れが多数放置されています。
「この建物、大丈夫?」という不安が消えない。
いつか崩れ落ちるのではないか。
ボヤが起きるのではないか。
そんな考えが、ふとした瞬間に頭をよぎるようになりました。
内見で見落としがちな共用部。外階段の吸い殻や錆びた手すり、放置された壁のひび割れ。 「この建物、地震が来たら大丈夫?」という不安は、家の中をどんなにオシャレにしても消えません。管理費の安さには、相応の理由があるのだと痛感しました。
2、収納があるのに使えない…押し入れ生活の落とし穴
クローゼットのある生活から一転、押し入れだけの暮らしに。クローゼット慣れしていた私にとって、仕切りのない押し入れは難攻不落の城でした。
中は仕切りのないただの空間で、
どこに何を置くか、広いようで使い勝手が悪い。
さらに、洋服を吊り下げる場所もない。
「しまう」ことはできても、「使いやすく収納する」のが難しい。
そして追い打ちのように、
下駄箱がない。食器棚を置く場所もない。
“収納する場所そのものが足りない”という現実。
クローゼットが当たり前だった分、この違いは想像以上に大きく感じました。
3、逃げ場のない「昭和の排水口」のニオイ
キッチン・お風呂・洗面所。
ここは毎日使う場所なので、影響が大きいです。
・動線が悪い
・高さが微妙に合わない
・使い勝手が今の基準じゃない
・トラブルが起きやすい
・下水臭がまとわりつく
「ニオイ問題」は逃れようがありません。キッチン、お風呂。毎日使う場所から上がってくる、独特の下水臭。
今の基準で作られていない水回りは、掃除を頑張るだけでは限界があります。動線が悪い、高さが微妙に合わない、トラブルも起きやすい。水回りの古さは、QOL(生活の質)に直撃します。
4、音問題は想像以上にシビア
築古=壁が薄いとは限りませんが、築古は「壁」だけでなく「建具(窓・ドア)」が弱点。
窓を閉めても、外を走るバイクの音がダイレクトに響きます。まるで玄関の扉が開いているのかと思うほどの臨場感。
・生活音
・外の音
4階なのに、玄関扉のすぐそばで感じる道路音。気になると気になる
特に在宅時間が長いと、影響は大きいです。
5、「隙間だらけ」で虫の防ぎ用がない
冬でよかった…と本気で思いました。
玄関のドアを閉めても、なぜか壁との間に「外の光」が見える隙間。
ドアポストなんて、ほぼ“穴”。風、入り放題です。
さらに、窓には網戸がない。
「これ、暖かくなったらどうなるの?」と一瞬で想像できる。
虫、普通に入ってきますよね…?
黒いものが視界に入った瞬間、
反射的にテーブルの上に避難するタイプの私としては――
正直、これは無理です。
冬だからまだ耐えられたけど、
夏は……出ますよね。確実に。
でも、築古マンションで得た“意外な発見”
ここまで後悔ばかり書いてきましたが、ひとつ大きな発見がありました。
100均グッズが、神アイテムに変わった。
以前の私は「これ、誰が使うの?」と思っていた隙間収納グッズや突っ張り棒。住んでみてわかった。住環境によって、必要なものは変わる。
そして、不便な環境は「工夫力」を上げます。
快適にするために考える。試す。また考える。この経験は、次の暮らしに絶対に生きると思っています。
築古マンションに向いている人・向かない人
向いている人
・工夫するのが好き
・コスト重視
・虫やニオイが気にならない人
向かない人
・快適さを重視する
・ストレスに敏感
・虫が苦手
まとめ:「自分がどこまで許容できるか」が全て
築古マンション、住んでわかったことをひとことで言うなら——
水回りと、管理状態と、音と、虫の問題は、内見だけでは絶対にわからない。
もう一度同じ選択をするかと言われたら…少し悩みます。正直に言えば。
でも、この経験があったからこそ、次の暮らしのありがたさが骨の髄までわかる気がしています。
そしてもうすぐ引越す今、なぜか少し名残惜しい感情まで湧いてきている。
感情って、本当に不思議ですね。

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